J・LEAGUE★オフ <進む移籍市場、降格のFC東京、日本サッカー協会は…>

      
    
      
移籍市場だが、例年より選手の移動が活発である。以下、見聞きした移籍について。

新潟は、リシャルデス移籍で、攻撃力が心配されるが、札幌から石川直樹藤田征也を獲得し、従来の新潟の守備ベースは堅持している印象。目玉は、大分から菊地の獲得である。過去、磐田からレンタルで新潟に在籍していたが、これは超お買い得。ボランチとして彼を中心に据えれば、新潟のゲーム組み立ての選択肢の幅は広がり、失点は、減るのではないだろうか。なまじ、若い細貝や本田を取るより、はるかにコストパフォーマンスも良いはずだ。

清水の本田が、鹿島に入った。これは、清水としては戦力ダウン。優勝するだけの戦力のあった清水の解体が進んでいるが、補強はどこまでされるか、どのように仕切りなおすか注目である。横浜も、放出してるが、それなりに計算を立てて、(谷口、青山などを)補強もしており、血の入れ替えとして、横浜は、割り切って進めている様子である。これは、来季、両者に大きな明暗が生まれるかもしれない。

海外移籍では、家長のマジョルカ移籍が、ほぼ決まったようだ(レンタルで貸し出される)。彼のG大阪ユース時代の頃を考えれば、海外移籍は遅いくらいである。怪我や、G大阪のスタメンの厚さを考えると、これまでタイミングが悪かったともいえよう。とりあえず、紆余曲折しつつも、ステップアップしたのは喜ばしいことである。おそらく、スペインで成功したものは居ないなどの過去の経験則から、あれこれ外野が煩いかもしれないが、結局は、内田のように監督に(気に入られて)使ってくれるかどうかである。幸い、マジョルカの監督は、神戸に居たミカエル・ラウドルップ氏で、レンタル先でも、きちんと使ってさえくれれば、あとは、家長本人の(言葉、人間性含めた)実力次第である。持っているものを普通に使えれば、活躍しても、不思議はないし、今の家長の相場は、格安といえよう。また、2010年W杯や北京五輪と関係ない選手が、こうして、正しく評価されるのは、嬉しい限りである。あとは、残るは柏木だが、本人の自覚と認識次第というところであろう。

岡崎については、家長同様、監督に使ってもらえるかどうかであるが、前回記事で書いたように、チームメイトとの関係次第。ドイツでは、香川の活躍で、ある程度、(日本人への評価という)貯金があるものの、パスの出し手が居なければ、孤立する危険性がある。


降格したFC東京だが、ほとんどの主力が残留した。時期的にW杯前年度でなく、W杯終了後というのもあるであろう。当該サポであれば、一安心である。ただ、あれだけの主力がほぼ残留したのは、やや不自然というか、すこし気味が悪い。J2の銀河系軍団ではないが、J1の山形、仙台、福岡より確実に戦力は上。J1でも一桁狙える戦力である。

そもそも降格したのは、戦力云々が原因ではない。むしろ、そういった横並びの「なあなあ体質」、「お友達体質」ではないだろうか。これでは、逆の意味でいうと、降格しておきながら、何も学習していない危険性もある。もちろん、だから、選手が流出すればいいというわけではない。一番の懸念は、「これだけの戦力が残ったから、大丈夫。1年でJ1に戻れる」という空気が出来上がること。「これだけの戦力だから、J2に落ちるわけがない」という空気でJ1の降格争いを戦ってきて、結果、降格したのは事実である。下手に、戦力が残ったことで、延長線上で、その空気が継続してしまう懸念は残る。

どうして、神戸がJ1に残れたかを、何度でも真剣に考えた方がいいだろう。何が足りなかったかは、一目瞭然だ。怪我人続出による不運はあったが、まだまだ、精神的に若く、最後、「絶対に残留する」という強い意思がクラブ、選手に足りなかったからに他ならない。「まあ、たぶん、大丈夫だろう」では、残留できないということだ。頭で考える危機感など、危機感ではない。かっての浦和の小野ではないが、せめて、残留した主力の中から、「一年で戻らなければ、辞める」くらいの一言が欲しいところ。フロントがそれなりのスタンスを示しており、それが良い緊張感になればいいが、プレッシャーや重圧になることもある。今回の主力の残留は、ある意味、モラトリアムであり、もし、1年でJ1に帰れなかったら、その時に初めて、主力のほとんどが移籍してしまう事態は否定できない。

J2で東京に対する警戒度は上がるであろう。ドン引きに引かれたら、放り込むしかなくなる。もちろん、J2が開幕して、懸念やリスクもなんのその、快進撃で早々とJ1昇格しても、不思議はないし、戦力的には、むしろ、それが普通であろう。ただし、昇格プロセスに大きな差が出やすい。要するに、何を学ぶかである。チームが大人になれるかどうかである。せっかく(リスクある)J2に行くのだから、手ぶらでJ1に戻ってこないことを祈る。当面の相手は、千葉を筆頭に、東京V横浜FCというところ。京都、湘南の再建度も鍵になる。


さて、リーグ以外でも、サッカー協会がらみで以下のニュースが出てきた。

日本サッカー協会に対し、日本代表の待遇改善を要求している日本プロサッカー選手会。関係者によると、現在、日本代表の親善試合での勝利給は20万円にも満たない。公式戦での大会ボーナスも、例えば同じアジア連盟でもオーストラリアでは50%が選手に還元されるのに対し、日本は20%と、冷遇されている。

日本サッカー協会サイドからすると、代表招集は、ノーリスク・ハイリターン。代表招集の低賃金は、構造上、ほとんど日本サッカー協会の中間搾取のようなものであるのは否めない。とはいえ、代表選手ともなれば、すでに、そこそこ稼げている選手がほとんどゆえ、代表戦の勝利給について、安い高いはさほど問題でもないはず。選手からすれば、むしろ、サッカー日本代表は、紅白歌合戦出場と同じで、ステイタスとしての要素が濃く、代表であることに付随する付加価値、選手自身の(W杯出場といった)夢のためという、お金以外の訴求力が大きいのが現状である。

ただ、リスクある選手もいる。海外組は、移動トンボ帰りゆえのコンディション調整で、苦しみ、所属のポジションも安泰ではない。また、怪我をしている選手などもそうだ。無理をすれば、悪化、見送れば、次の保証はない。なにより、代表の場合、代表の試合で怪我をした場合、クラブ、選手になんの保証もないのが一番の問題である。つまるところ、勝利給UPより、なにかあった場合の保証を手厚くした方がいいのではないだろうか。


【ここの古参・常連さんでない、初回、通りすがりの方へ】
*記事は、素人の書いた個人的かつマイノリティなメモレベルです。(兼忘備録)
*何もかも知りえて書いてるわけではなく、自分勝手な憶測、思い込みが入ってます。
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*時間の都合上、未校正でUPしており、誤字脱字が多々ございます。
*プロファイルの当たりはずれを狙う予想ブログではございません。
*結果が全てという趣旨ではなく、あくまで世代移行を趣旨としてます。
*東京には、あえて、厳しめに書いてます。