Ｊ・ＬＥＡＧＵＥ★オフ ＜冬の移籍市場＞

　　　　　　　
　　　
　　　　　　
（まだ、天皇杯が残っているが）今オフは、すでに、清水、横浜の大幅な放出が目立ち、移籍市場は、活性を呈している。特に、ＳＢは売り手市場である。市川には、新潟あたりが食指を伸ばしているが、田中裕介などもお買い得なＳＢである。ＣＢでは、すでに（ＣＢ不足の）横浜が目玉の青山を獲得した。ＦＷでは、降格した東京からは、大黒が横浜へ行く可能性が高い。昇格した甲府には、柳沢さんが行くようだ。ひさしぶりに、Ｊリーグの移籍市場が熱いオフを迎えている。

そんな中、どこかのクラブのように、闇雲に代表暦を目安にしているところと違い、鹿島、大阪などは、良い買い物をしている印象。人気回復ではなく、純粋に戦力アップを図る上での移籍であるとわかる。鹿島は、ＳＢ補強で西を。大阪は、（家長帰還せずで）清水の至宝・枝村を獲得。Ｊ1昇格の福岡も、磐田の松浦獲得に動いてる。攻撃力強化だが、いい買い物といえよう。

こうなると、出場機会の少なかった若い有力選手、たとえば、川崎の谷口、横浜の狩野も、どうなるのか注目である。特に、（外部から見て）川崎での谷口の使い方は、もったいないの一言に尽きる。狩野も、その能力からすると、出場機会が少なすぎる。スコットランド帰りを使うくらいなら、狩野を中心に据えた方が、相手としては怖いのだが。

オフは、2月まで続くが、1月のアジアカップの期間中でも、移籍市場は続き、選手の移動には注視したい。逆に、Ｊリーグから海外市場への移籍だが、細貝がドイツへ行くような話だが、身内からすると（嬉しいことであるが）高く評価しすぎのような気もする。ドイツで香川が躍動しているとはいえ、日本人が、皆、香川ではないし、誰でも、香川のような活躍が出来るわけではない。Ｊリーガーもタイプは千差万別である。（北京世代三羽烏の一人である）家長も、海外ならどこでもいいではなく、出場機会と自分の持ち味が活かせるところでないと、速攻で帰国する事になるであろう。なかなか内田のような「（大きな結果を出さなくても）優遇される＆恵まれた」環境は手に入らないものである。

岡崎の海外移籍は、疑問の部類。岡崎本人が、幅を広げたい、自らの殻を破りたいのであれば、話は別だが、岡崎のスタイルは、パサーありきが重要条件だけに、コミュニケーションの面倒な海外へ行ったら、むしろ、殺される可能性が高い。すでに、大黒がそれを証明してるが、これは同タイプの佐藤寿人も同様。

ＶＶＶへ移籍濃厚のカレンのニュースは嬉しい。磐田から熊本へ行っていたが、もともと、彼の世代では、（森本、平山、カレンという）ＦＷ三羽烏の一人であった。怪我などの紆余曲折があったとはいえ、市立船橋の頃の彼を思えば、海外移籍は遅すぎるくらいだ。ただ、今回の移籍が、ＶＶＶの目論見と合致してるかわからない。カレンの持ち味は、スピードではなく、むしろ、その運動量と献身的な前線での守備。シュートもそれほど上手くはなく、どちらかというと、外す。もし、ＶＶＶが4-3-3の左ウィングとして切り込み隊長を彼にさせたいなら、宇佐美、松浦や家長、金崎あたりが適任のはずだが。まあ、値段も安いというのもあるであろう。ただ、クラブとの目的、監督の使い方次第では、熊本在籍より最悪になる可能性もゼロではない。もちろん、活躍してくれれば嬉しいし、その可能性もゼロではない。

よくよく考えると、海外選手で、海外所属のまま選手を引退したのは、中田英寿くらいである。例外を除き、多くの選手は、日本に帰国してからＪクラブで選手を引退している。海外で移籍がささやかれる松井は、日本に帰って来ない方がいいだろう。スコットランド帰りと同じになる可能性もある。ベンフィカあたりが取ってくれればいいが、仮に出戻りでル・マン移籍なら、あの暖かいサポーターが喜ぶことであろう。いずれにしても松井移籍のネックは、3億という高額の移籍金になる。あとは、本田圭祐がリバプールにすんなり収まるかどうかだ。これも、移籍金次第であろう。

最後に蛇足だが、移籍事情も、フロント主導で獲るか、現場主導で獲るかだ。金を出すのは、フロント。選手を使うのは現場。やはり、フロント、現場が一体とならないクラブには、国内海外問わず、極力、行かないほうがいいのであろう。

【ここの古参・常連さんでない、初回、通りすがりの方へ】
＊記事は、素人の書いた個人的かつマイノリティなメモレベルです。（兼忘備録）
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＊身内のクラブには、あえて、辛辣に、厳しく書いてます。