サッカー日本代表、アジアカップにおける惨敗の懸念材料

      
   
     
すでに、6月のW杯前から、サッカー日本代表アジアカップの惨敗に触れてきたが、ギャップダウンによる急落はまだ来ていない。そればかりか、10月、アルゼンチン、韓国に負けなかったことで、趨勢は一服感が漂う。「勝ってるからいい」というセンチメントほど、ひとたび、流れが変われば、違う顔を出すものだが、現状、総楽観ではないが、楽観しているともいえよう。当ブログは、そんな弛緩に釘を刺しておく。

すでに、過去記事で、アジアカップの懸念材料をいくつか挙げている。


天皇杯から引き続きでオフなし】
今のところ、天皇杯は、J1がほぼ残っており、12月29日に行われる準決勝のベスト4には、J1の4クラブが進出するであろう。もちろん、その中に、代表選手が居て、彼らにオフはない。幸い、どこかの特定クラブに代表選手が集中・過多しているわけではない。鹿島は、実質、ゼロだ。疲労もそうだが、気持ちの切替がやや難しい。特に、元旦で天皇杯優勝を逃した選手は。

【海外組召集困難】
海外組については、リーグが冬季オフの本田、松井は召集可能だが、他の欧州でプレーする選手は、召集を渋るクラブがあるかもしれない。特に、所属クラブでスタメンの香川、長谷部、長友が招集できないケースもあるだろう。ベンチの矢野、森本、内田は可能性はあるものの、森本は、クラブが懸念するかもしれない。

【時間がない=ギャンブル】
10月から年末まで代表招集はなく、代表合宿もリーグ日程上、不透明であり、実質、アジアカップでは、グループリーグの3試合でチームを作るしかない。ギャンブルだが、強国なら、それも可能だ。幸い、日本の居るB組は、シリア、ヨルダンと当たり、三戦目にサウジアラビアと闘う。これは、他組に比べると、相当恵まれているといえよう。また、優勝を狙う韓国や強豪オーストラリア、イランとは、準決勝以降での対戦となる。特に、死のC組では、韓国、オーストラリア、バーレーンがグループリーグ内で潰しあい、どこか一カ国が敗退になるのも日本には助かる。また、決勝Tの準々決勝は、カタール(開催国)、クウェート、中国、ウズベキスタンいずれかとの対戦になる。無事、日本がB組1位になれば、順当にベスト4へ進めそうだが、B組2位でホスト国カタールと激突すると、日本はベスト8止まりとなろう。

【完全アウェイ=夏気候】
観客、主審、気候は、すべて中東の味方になる。また、特に気候は日本を苦しめるであろう。気温は夏、そして、リーグでの疲労も度外視できない。疲れた状態で、真夏に放り込まれるようなもの。これは、代表スタッフの力にかかってくる。どこまで万全な準備を敷けるかだ。ジーコ時代のように、気持ちで乗り切るには、ややハードルは高い。日本のキックオフは、

【怪我人】
これ以上、リーグで怪我人が増えないことを祈るが、潰しの効く駒野は計算できず、特に、サイドバックは、新たに人選が必要であろう。徳永、安田、宇賀神、椋原と人材は居るが、呼んで使うかどうかだ。

【注目の代表招集】
闘い方を大きく変えず、現状維持であれば、特に、召集面で大きな変更はないであろう。ただし、召集不可や怪我などで替えは出るかもしれない。そうなると、平井、宇佐美のG大阪の召集に注目が行く。また、個人的には、金崎、宇佐美、家長、柏木あたりが軸として組み入れられないと、世代交代は完了したとは思えない。今の岡田選抜のフル代表の面子が(自覚では高いフル代表のプライドは感じるが)、能力やポテンシャルでは、最強ベストとは、到底思えない。

【対戦相手】
グループリーグでヨルダン、シリア、サウジアラビアと戦い、組を1位抜けしたとして、準々決勝で中国かウズベキスタン、準決勝でイラン、決勝で韓国かオーストラリア。これが順当パターン。もし、中東優勢なら、準々決勝でUAEかウズベキスタン、準決勝でイラン、決勝でカタールサウジアラビアになる。組で2位だと、いきなり準々決勝は(過去の対戦成績で1勝しかしてない)カタールと完全アウェイで闘うことになる。

【予想】
日本は、準々決勝でPK戦負けでベスト8止まりとしておく。



【ここの古参・常連さんでない、通りすがりの方へ】
*遠い過去記事まで読んだものとして、端折っている部分がございます。
*記事内容にある予想スコア、未来予測を当てる意図はござません。あくまで仮説設定です。
*日本に勝って欲しい個人的な希望を排除して、客観的な懸念材料を挙げてます。