J・LEAGUE★26節 <鹿島優勝でほぼ決まりとしてきたが>

    

 
もう、26節で、あと残り数試合。

鹿島優勝でほぼ決まりとしてきたが、まだ、その考えに変更はない。このまま鹿島が独走してリーグがつまらなくなるよりはマシというレベルで見ている。鹿島は残り8試合でホームが5試合。終盤に大阪、浦和戦が組まれているのが、その前に下位クラブから勝ち星を拾って、そのまま逃げ切るであろう。相手探しも、清水がこのまま負けなしで走るとなると、かなり神がかりなことになる。当ブログでも清水は(横浜とともに)イチ押ししていたが、ここらで小休止が入ってもおかしくはない。川崎も過密日程という見えない敵がいる。大阪は出来が悪くないだけに、連勝街道かと思いきや、波に乗れないもどかしさがある。こうなると、ACL出場権という眼鏡で見たほうが面白いのかもしれない。

中位では、おそらく統計学的に見ても、横浜の順位は奇妙だ。得失点差の統計の流れに逆らってるような+5で12位という位置取り。本来は、6位から8位にいるべき成績である。浦和は、山形戦のサポートラインからの反発で、次の苦手・横浜戦が直近の上値抵抗線となり、その結果次第だ。抵抗線に跳ね返されるか、それとも上値突破するか。仮に突破するとなると、大き目のV字反騰過程に入ることになる。いずれにしても、連敗したり、負け方が酷いチームは、守備から立て直せば、なんとか凌げるのが今シーズンの傾向かもしれない。

大分の連敗ストッパーの浦和が連敗街道に入り、その浦和の連敗ストッパーになった山形が連敗街道に入っている。大分、浦和、山形で合計25連敗という連敗ストッパー負の連鎖。そして、今後、山形は下位クラブとの対戦が続くため、山形の連敗ストッパーになったクラブは、残り試合も少ない分、かなり要注意だ。

さて、26節の短評を。

1 鹿島 攻めは悪くはないが、完璧な攻撃をされると、失点はする。まず、先制点を与えないことから。
2 清水 枝村中心のチームが開花へ。優勝するなら、このまま走るしかない。
3 広島 好機を決めきれない。ただ、負けなかったのは大きい。でも…、
4 川崎 本来のリズムに乗れなかったか。不敗のはずのホーム初黒星。次はACL
5 大阪 相性の悪さか。攻めてるのに勝ちきれない。
6 新潟 やや苦手意識か。矢野の身体能力には恐れ入る。
7 浦和 金星と言っていいだろう。ほぼJ1残留確定。そして、挑戦者であることに変わりはない。
8 名古屋 まだ、ベストではないが、完勝。ACLへ向けてよい準備にもなった。
9 東京 悪くないが、良くもない。好機で決められなかった。
10 京都 安定感に欠く戦いが続くが、切り替えて行くしかない。
11 磐田 前田得点王。零封すると、いいフットボールに。
12 横浜 実力通りの勝利。渡辺二桁得点。
13 神戸 好機多く、朴康造2発も、最後、追いつかれてしまう。
14 大宮 完敗に近い。ここにきて、残留争いの経験が強みではあるが。
15 山形 連敗ストッパーの負の連鎖に本格突入。リスクかけない安全な攻撃だから恐怖がない。
16 柏  名古屋戦は逃げられたが、今回は逃げ切れなかった。ホームで勝てないのは痛い。
17 千葉 シュート打たれまくったが、最悪、負けなかった。去年のミラクルあるか。
18 大分 菊地、家長などいいのだが。去年の容を失った大分としては、ここが限界か。


しかし、ACLで激突する名古屋も川崎も、もし、中東相手だったら、これから外国へ移動しなければならなかったところ。そういう意味で(決勝まで行くと仮定して)準決勝だけ海外へ行く今年のACLは、本当の意味でのACLの厳しさではないかもしれない。ただ、次節、ACL組の双方は、(すでにACL敗退した)強豪と対戦する。名古屋はアウェイで鹿島と。川崎もアウェイで大阪と。ともにACL敗退組が相手というのも、なにかの因縁か。特に、大阪は、川崎のボタンの掛け違え(浦項に敗戦)でACLを敗退しただけに、注目の一戦である。


尚、日本人が得点王争いで席巻している。もはや、日本人得点王という言葉がいらないほどであるが、諸手を挙げて喜べる状況でもない。レアンドロ、ダビと、中東へ移籍したスコア量産FWの不在による面は否めない。イ・グノも移籍がらみで数試合欠場していた。本当は、高原のように、実力で図抜けて得点王を勝ち取ってもらいたいが、それでも、久しぶりに日本人の得点王が生まれるチャンスの年かもしれない。