マクドナルドとフットボール

  

マクドナルドとコカ・コーラは、もはや、水や空気と同じというのは言い過ぎかもしれないが、世界のどこに行っても普通にある。戦地に行っても、あるんじゃないかとさえ錯覚しそうだ(というか、普通に航空母艦の中にあるのか)。そして、この両者は、FIFAの公式スポンサーである。かならずスタジアムのどこかに広告看板はあるし、マイナーなFIFA主催の大会でも、あの赤と黄色を目にする。

マクドナルドは2006年ワールドカップ・ドイツ大会で、たしか、ベルトマイスターなんとか~ というワールドカップ特別メニューなるものをドイツ国内で販売していた。たぶん、わたしは、それをテイクアウトしてICEの車内で食べたが、あまり記憶に残っていない。個人的には、海外のハンバーガーはボリューム感でバーガーキングのダブルワッパーと決めているから、そっちの記憶が強い。ただ、マックは、(フランクフルト駅の店舗など)深夜までやってくれているから、ワールドカップ大会期間中の遅いスタジアム帰りには重宝する存在でもあった。


このたび、(11月28日から)マクドナルドでクォーターパウンダーダブルクォーターパウンダー・チーズが、関東圏を皮切りに全国で販売(関東圏の1200店舗と熊本県の40店舗)されることになった。水泳の北島を起用したテレビCMで、BIG MOUTHをフックに展開してるヤツである。その後、販売は全国に展開する模様。関東にお住まいの皆さんは食したであろうか。この間、マックに入り、わたしの注文定番だったメガマックがメニューから消えてるから、(激怒はしなかったが)しかたなく、というかしぶしぶダブルクォーターパウンダー・チーズを頼んだ。(優待だからどうでもいいのだが)セットで790円って、高くないか。

クォーターパウンダーは、すでにアメリカで人気商品として展開されているが、その名の通り、通常の2.5倍、4分の1パウンドのビーフパティを使い、ダブルクォーターパウンダー・チーズは、このパティを2枚使った食べごたえのある商品という説明がなされている。実際、食べてみたものの、メガマックほどの食べ応えには及ばない。そもそもメガマックにしても、アメリカの標準サイズからすれば、まだまだ小さいくらいだ。できれば、さらに大きいボリュームのギガ・マック?なるものを望みたいところだが、好みのうるさい日本では受け入れられないであろう。

むしろ、日本向けにボリュームより味の狙いはわからなくもないが、正直、こんなものかなという印象。肉厚だが、ダブルチーズバーガーを大きくした感じで、マック特有のパサパサ感がやや後退した程度。ホテルの炭火焼ハンバーガーならまだしも(ファストフードでは)単純に満腹感しか求められないから、物足りなさは感じた。正直、メガマックがないなら、普通のビッグマックを頼めばよかったとさえ思った。

でも、また、マックに入ったら、ダブルクォーターパウンダー・チーズを頼んでいるかもしれない。たぶん、埼玉スタジアムに行く時は、美園のイーオンのマックでテイクアウトしてるかもしれない。ちなみに、FC東京戦で使う飛田給の駅前にあるマックは、混雑時でも注文から品物が出てくるまでが異常に早い。(列に並んで前倒し注文できて、お金を払うときには品物が横に来てるスピード対応。待ち時間は約1、2分くらい)。逆に、新横浜のマックはめちゃくちゃ遅い(アウェイの洗礼?代表戦もそうだが)20分待たされたこともある。ただ、一番待たされたのは、ポルトガルポルトマクドナルドで、たしか40分から1時間くらい待たされた。もはや、ファストフードではない。

普段はあまりファストフードを食べないのだが、なんだかんだ、わたしにとって、マクドナルドとフットボールは、ビール同様、意外と近い距離にあるのかもしれない。


*関西表記はマクドですが、関東表記でマックとしてます。