ナカ~タ、から ナカム~ラ へ

  

欧州でサッカー観戦した方なら、一度は、見知らぬ外国人サポから「ナカ~タ」と言われたことがあるかもしれない。最近では、新手のスリ、詐欺の導入にすら使われると聞くが、言われて嫌な気分はしない。むしろ、中田英(もといフットボール)の影響力の裾野の広さを感じる。今では、朴智星の方がアジア人選手では抜きん出た知名度になっているが、中田英のパイオニア的な知名度は、今尚、色褪せることはない。

そんな中、欧州ではナカ~タ一辺倒から、ナカム~ラも、ちょくちょく聞くようになってきた。中田英が引退した部分もあるだろう。だが、先月の欧州選手権の滞在中も、レストランで話したポルトガル人サポが中村のFKを絶賛していた。もちろん、社交辞令や親日的な部分もあるとは思うが、やはり、あのUEFAチャンピオンズリーグにおけるマンチェスター・ユナイテッド戦のFK2発は、それなりに欧州の人間の瞼に焼きついているのかもしれない。ナカ~タが消えることはないが、ナカム~ラも、それなりに浸透してきている。

ナカム~ラについては、やはり、UEFAチャンピオンズリーグの注目度の高さを象徴しているともいえよう。おそらく、スコティシュのニュースで海外に飛ぶのは、オールドファームダービーになるが、スコティシュのクラブがUEFAチャンピオンズリーグに出場していれば、おのずと、欧州の目はスコティシュにも向かれる。今のところ、セルティック、レンジャーズがその剪定だが、来期も、セルティックはUEFAチャンピオンズリーグに出る。3季連続で決勝トーナメントに進出すれば、それなりの地盤が固まり、ナカム~ラの浸透度も少なからず深まるかもしれない。