J・LEAGUE★第8節 <西は晴れ、東は雨>

  

今節、ようやく、高原、ジュニーニョに初ゴールが生まれた。特に、高原は代表候補にも呼ばれているので、微妙な立場だったであろう。とはいえ、開幕前の期待値に比べたら、高原、ジュニーニョは、まだ物足りないという印象は否めない。高原は、これからアゲアゲになるのか、安心して元に戻るのかに注目したい。名古屋は初黒星だが、さほど悲観する必要はないが、このGWの連戦を上手く乗り切れるかにかかってくるかもしれない。

第8節で印象的だった試合は、雨中の川崎対柏。ピッチ以外のニュースで話題を提供した両チームだが、おそらく、川崎はターニングポイントになった試合といえよう。もし、負けていたら、関塚さんが完全退任した後だけに、空気が悪くなって今シーズンは立ち直れなかったかもしれない。運があったし、今後、守備さえきっちり出来れば、アクセル噴かして浮上してくるのでは。

ACL組は、さすがに小休止か。たしかに他チームより日程は厳しい。リーグ全体で見ると、上限下限に対して、中ほどの順位が拮抗してきた。6位から17位の勝ち点差がわずか5しかない。

さて、第8節の短評を


1 名古屋  初黒星だが、長いシーズン、こういう試合もある。大きく崩されてヤられてはいない。
2 鹿島  3戦勝ち星ないが、この位置にいるのは貯金のおかげ。良い調整になるだろう。
3 浦和  快勝も、チームの状態は良くない。前半と後半で別のチーム。
4 東京  内容は悪くない。このままで。ただ、連敗しないようにしたい。
5 横浜  攻め立てたが、決められない。大分の集中力の前に、1点は遠くも、悲観材料はない。
6 大宮  勝てたかもしれない。好調を維持。
7 神戸  大阪に勝ったのは自信になるだろう。再浮上へ。
8 大阪  ACLの影響か。加地が本調子に戻るまで我慢か。
9 大分  守りきった。らしいゲームだった。
10 川崎  主審がゲームの流れを呼び込み、川崎はうまく乗って逆転勝ち。雨にも救われた。
11 京都  あの内容でもったいない。負ける試合ではなかった。あれは報復に取られてもしかたないだろう。
12 柏  失点直後、気持ち、集中力が切れたか。すこし寄せが甘くなった。GK南は雨に泣いた。
13 磐田  萬代がDFひきつけて、ジウシーニョが決める。いい形で逆転勝ち。
14 清水  ホーム初勝利、前節の集中力が勝利の賜物といえよう。
15 新潟  連勝。このまま行こう!無欲で。
16 東京V 中盤の勝利。守備も集中していた方だった。ディエゴ、河野の2ゴール。
17 札幌  押しぎみに試合を進めるも、頭突き、退場はいただけない。
18 千葉  運がないか。次も横浜で厳しい闘いが続く。


最後に書こうか迷ったが、今のところ、(どこも書いてないので)懸念をひとつ。今8節の浦和は、3名の退場者でベストを組めない京都だった。次も(頭突きで退場した)ダヴィのいない札幌が相手。こう来て、すぐにあれを思い出す人はいるだろうか。偶然とはいえ、こういったことが起こると、まっさきに思い出されるのがユベントス八百長事件。次戦でユベントスと当たる相手の主力選手を主審が前の試合で出場停止に追いやり、ユベントス戦に出場させない巧妙なやり方で、セリエA全体を窮地に追い込んだ、あの忌まわしき事件。もちろん、浦和の場合は、単なる偶然だが、状況が似ているので、ついついイメージしてしまう人も出るのではないか。もし、次の鹿島対神戸で(浦和の次の次の相手になる)神戸に出場停止、退場者が出たら、八百長とは言わないまでも、何か難癖を言い出す心無い輩が出るかもしれない。