2010年ワールドカップ・南アフリカ大会・アジア三次予選 <2節>

 
いまだ、ふがいなかった日本代表への憤怒が収まりきらない方もいるかとは思うが、三次予選は計6戦で2戦を消化した。好スタートを切った国、調子の上がらない国、すでに予選通過の厳しい国、悲喜こもごもである。無傷で2勝しているのはバーレーンウズベキスタンのみ。強豪では、サウジアラビア、イラン、日本がやや苦戦している。しかし、こういった予選というのは、かならず、なにかしらの傾向が出るものだが、比較的、強豪が勝っているときは波乱はなく、かたや強豪国が苦戦していると、波乱含みで強豪同士で(勝ち星を落とす)お付き合いしてしまうものである。

時期的にも、まだ、母国に興味が集中すると思うが、最終予選で、どの国が勝ちあがってくるかにも興味を払いたい。出来れば、ご退場願いたい国もあるであろう。各グループを見てみよう。

■グループ1
①オーストラリア 1勝 1分 0敗  勝ち点4 
カタール     1勝 0分 1敗  勝ち点3
③中国       0勝 2分 0敗  勝ち点2 
イラク      0勝 1分 1敗  勝ち点1

カタール 2-0 イラク
中国 0-0 オーストラリア
カタールはエメルソンが出ていたのか不明だが、かえすがえすも、日本がここに入らなくて良かった。
中国対オーストラリアの試合は果たして、(主審買収や裏工作)何事もなかったのか。情報求ム!


■グループ2
バーレーン    2勝 1分 0敗  勝ち点6
②日本       1勝 0分 1敗  勝ち点3
オマーン     1勝 0分 1敗  勝ち点3
④タイ        0勝 0分 2敗  勝ち点0

タイ 0-1 オマーン
バーレーン 1-0 日本
日本、次のホーム・オマーン戦に引き分け以下で苦境に。バーレーンは、取りこぼしが無い限り、最終戦の日本戦アウェイは消化試合にすることも可能になった。タイはホームでは強いため、敗退が決まっても、日本やバーレーンには抵抗するであろう。


■グループ3
①韓国          1勝 1分 0敗 勝ち点4
北朝鮮        1勝 1分 0敗 勝ち点4
③ヨルダン        1勝 0分 1敗 勝ち点3
トルクメニスタン   0勝 0分 2敗 勝ち点0

北朝鮮 0-0 韓国
トルクメニスタン 0-2 ヨルダン
上海で行われた北朝鮮対韓国だが、北朝鮮は負けなかった。
北朝鮮は最終予選に勝ち上がった場合、ケースによっては中立での会場を余儀なくされるのではないか。


■グループ4
ウズベキスタン     2勝 0分 0敗 勝ち点6
シンガポール      1勝 0分 1敗 勝ち点3
サウジアラビア     1勝 0分 1敗 勝ち点3
レバノン          0勝 0分 2敗 勝ち点0

ウズベキスタン 3-0 サウジアラビア
シンガポール 2-0 レバノン
サウジアラビアの相手ウズベキスタンは強いが、レバノンは、いったい、どういった空気を読んだのだろうか。
サウジアラビアは、日本と同じような立場に。


■グループ5
①UAE       1勝 1分 0敗 勝ち点4
②イラン       0勝 2分 0敗 勝ち点2
③シリア       0勝 2分 0敗 勝ち点2
クウェート     0勝 0分 2敗 勝ち点1

クウェート 2-2 イラン
シリア 1-1 UAE
ここは熾烈。どこの国にも可能性があり、ゼロサムゲームをやっているようだ。アジアカップ惨敗のUAEが首位。いまだイランに勝ち星が無い。


基本的に2位以内になるには、最低でも勝ち点が9は必要。混戦になれば、勝ち点は下がるが、グループが1強や3強になったような場合は、勝ち点10以上必要なケースも。

とりあえず、最終的に順当であれば、オーストラリア、中国かイラクバーレーン、日本、韓国、北朝鮮ウズベキスタンサウジアラビア、イラン、UAEが最終予選に残るのではないだろうか。日本としては、時差や移動を考えると、東アジアの国に多く残ってくれた方がいいが、どちらかといえば(中国、北朝鮮は)マナーの好ましくない国なので、中東でもいいかと。とにかく、直行便のある国が良いだろう。