J・LEAGUE★開幕一週間前<短評>

ゼロックス杯での主審問題が巷間でざわめかれている。今一度、整理すると、鹿島は敗戦を主審のせいにしてはいけないが、主審の質(ゲーム運営の拙さ)を指摘・抗議する事は出来るし、やるべき。ただし、これを負けた試合だけやっても意味はなく、勝った試合でもやらなければ、説得力はない。今回は、広島も(勝ったからいいではなく)抗議をやるべき。

また、「マスメディアやクラブは、主審批判をしてはならない」という札を日本サッカー協会が密かに発布していて、これまで主審を過保護に守っていたのは、意外と知られていない事実なのだが、今回、(オズワルドの発言で)一部明らかになった事は、有意義かもしれない。特に、SRの主審は大手商社役員並みの高額報酬(1500万円~2500万円)を貰っているのだから、それに見合った責任、あらゆるプレッシャーに耐えていただくのが普通であり、それが仕事である。

それと、野球のようにワンプレー、ワンプレーを厳密に取るようなジャッジ・スタイルもどうかと思う。フットボールは曖昧な要素が多く、(森を見ずに木を見て)いちいち厳密に取っていたら、フットボールは成立しない。


鹿島は切り替えるしかないだろう。Jリーグの開幕直前に、あのような騒動が起こるのは、正直、深い極まりない。暗雲垂れ込めるような雰囲気の中、週末にはJリーグが待ったなしに始まる。
とりあえず、毎度の短評を。

*順位予想ではないです(順位は去年のものです)。(わたしの当たらない)予想は開幕前の週末に詳しくやります。

鹿島 …安定感はリーグ1。若手がどれだけレギュラー争いに絡めるかでチームの息の長さが決まる。
浦和 …監督次第。戦力は放出・獲得で差し引きトントン。山田を前で使うかどうかで明暗が分かれるだろう。
大阪 …戦力補強は◎。リーグ1のダントツの実力といえよう。怪我、不運しか死角が見当たらない。
清水 …外人と若手のケミストリ。ここ3年以内に優勝しなければ、いつ優勝するの?という程の収穫期へ移行。
川崎 …タイトルの取り方を学習中。強力FWが5人いるが、守備を去年以上に良くできるかが課題。
新潟 …強豪を食う大物食いが唯一の特徴。去年の上出来な闘い方のままでは、頭打ちの感も。
横浜 …H監督が辞任したことで、それだけで大幅な戦力UP。あとは中盤の連携とFWが決められるか。
柏  …司令塔を補強したかったが、比喜待ちに。悩みは新潟と同じ。開幕ダッシュが鍵なのだが…。
磐田 …山本昌邦氏の負債をどれだけ処理できるか。サッカー界のサブプライムチーム?。
神戸 …韓国代表の番人・キムナミルが早々にフィットしたら、一段上げが期待できる。大久保の出来も鍵。
名古屋 …戦力補強は○。あとは監督次第。1位にも18位にもなる未知の可能性と危険性を孕んでいる。
F東京 …今年は種まきの年。残留争いさえしなければ、順位は度外視で無欲に。
千葉 …主力が流出したが、はたして?血を抜かれても意外と健闘するのがこのチームのカラーなのだが。
大分 …人材が流出したが、個で勝負するチームではない分、去年のような事はないだろう。
大宮 …もはや、守るしかないの継続。課題のFW補強がなく、頼りなさは否めない。しがみつくしかない。
札幌  …守備陣に不安があり、運、不運が左右しそう。去年の横浜FCのような金縛りは避けたい。
東京V …読売の名に賭けても1年で沈むのは避けるだろうが、中位から下位争いは必死か。
京都  …意外と善戦するかもしれない。加藤監督は真面目でいい人だが、武器にはならない。


得点王は、外人ではバレー、川崎の3人、エジミウソンパウリーニョヨン様、次点でマルコス。
日本人では、大久保、前田、高松、横浜の二人のどちらか、萬代あたり。高原はない。