U-23日本代表メンバー発表 アメリカ遠征メンバー
フル代表に召集されていない柏木、本田、水野、家長、興梠は選べない理由があるのでいいが、こうもメンバーが変わると、リセットされたかのような印象は拭えない。
これも、「日本代表>U―23日本代表」という構図が根底にあるからであろう。内田、水本、安田は東アジア選手権に優先されてしまい、反町氏も思い通りの人選が出来ず、日程も組めず、対戦相手も満足に選べない。そんな最悪の状況は同情を禁じえないが、この世代は、まだまだ人選には困らないくらい底が広い。実際、試したい選手を何人か呼んでいるようだが、呼ぶべき素材はまだまだいるはず。
反町氏を語る場合、よく新潟時代の実績や解説時代の実績を引き合いに出したりして、反町氏を評する者がいるが、それは過去の話でしかない。代表監督はまるで職域が違う。さらに彼は、代表チームでクラブ監督経験を用いるため、精神論や机上の戦術メソッドに傾きやすい。実際、反町氏は代表監督経験が2年もない上、そのくせ選手層は充実してるから、未熟なシェフが最高の食材を使い切れていない印象が、このU―23日本代表の実態かもしれない。
また、召集についての人海戦術は、やはり岡田監督の方が上手いかもしれない。(新鮮味や面白みはないが)ある程度、オーバーブッキングさせた人選枠の中で、あれこれ新しい選手は加えず、うまく回転させている。欲があれば、小笠原は呼ぶはず。
個人的には、寺田には期待している。梶山も復帰後だけに、いかにチームの重鎮になりえるか。
ユースの山崎は先日のカタール国際MVPのご褒美の印象はあるが、同じユースの香川は選ばれて不思議はないだろう。彼は柿谷とともに、これからの時代を担っていく。
ユースの山崎は先日のカタール国際MVPのご褒美の印象はあるが、同じユースの香川は選ばれて不思議はないだろう。彼は柿谷とともに、これからの時代を担っていく。
チームは13日に出発し、24日までの遠征で4試合を予定。16日に米プロリーグ(MLS)チバスUSA、18日と20日にU―23グアテマラ代表、22日に地元の大学と対戦する。正直、この開幕前のこの時期に、遠征することが妥当かわからないが、ポイントは、集まって合わせることであろう。今後は短期合宿をこまめに行っていくしかない。
本来、(メダル目標に)強化に力を入れている中国へ行って、中国代表と試合したり、韓国と対戦したりするのがよいが、日本サッカー協会は、この世代にあまり力を入れてないような印象ではある。