2007年 徒然的フットボール流行語大賞

さて、某巨大サッカーサイトでもやっている年末恒例のサッカー流行語大賞だが、こちらで予想も踏まえ、先取りして、ラインナップしてみました。今年は、K淵氏のコメントもやや自嘲気味で、去年の「オシムって言っちゃったねぇ」に比類する強烈なポロリもなく、「QBK(急にボールが来たから)」という衝撃的な一発もないが、今年は川崎絡みが多い気もする。

*思いつく限り列挙したが、忘れているものもあるかもしれないので、あしからず。コメントはやや辛口気味でつけてみました。


   
「犬養さん、我々は裏切られていません」
川崎のターンノーバー問題において、犬飼GSが「サポーターへの裏切りについて説明を求める」、「リーグ戦を投げた」などと発言したことに対し、川崎サポーターがスタンドに「犬養さん、我々は裏切られていません」と横断幕を張って反論した。犬養!と呼び捨てにしなかったあたりは川崎サポーターのお行儀の良さを感じる。この件では、全国世論も川崎の想いに同じだったはず。あらためてJ幹部の無能さ・現場無視が労呈された。


浦和失速、鹿島の9連勝、大逆転優勝
開幕当初は15位の時期もあり、首位との勝ち点差最大10もあったにもかかわらず、鹿島は最終節で見事に逆転優勝を果たした。無欲で勝ち取った10冠であった。逆に、リーグ終盤、過密日程やメンバー固定の余波による浦和の失速は、過密日程&メンバー固定の余波で目を覆うものがあった。


調子乗り世代
6月に行われたU-20ワールドカップにおいて、試合でのゴール後にパフォーマンスをし、一躍注目を集めたメンバーを総括して調子乗り世代と呼ばれる。このパフォーマンスはウェズレイの弓矢、ビリーズブートキャンプ、相撲の四股、ドラゴンボールと多岐に渡ったが、これには国内でも賛否両論に分かれた。ユース代表の主力には森嶋、柏木、槙野、梅崎、福元といた。


「今は、生きていて欲しい」
悪党の目にも涙とは言いすぎか。オシム倒れるの記者会見で、あのK淵が、本気で涙しながらそうつぶやいたのだから、これはただ事ではないという危機感が、お茶の間を襲った。オシムは大事にならず、無事、快方へ。


ACL
AFCアジアチャンピオンズリーグの略。
今年は浦和と川崎が(今のACLになってから)はじめて決勝トーナメントへ進んだ。ACLブレイク元年ともいえよう。これで、Jクラブは今までのような手抜きは許されず、決勝トーナメント進出が最低ノルマに。これまでACLをお荷物と認識したJリーグ(日本サッカー協会含む)と、ACLに価値を灯したJクラブ(浦和、川崎)の認識乖離が如実となった。


「北京へ行きます!」
最終予選最後の試合後の挨拶で、反町監督が発した力強い言葉。
感極まったのはわかるが、挨拶のくだりでは、「訓練」という?な言葉まで飛び出した。また、反町監督の青ざめた表情は、テレビカメラになんども抜かれ、言葉以上に印象深かった。机上の観念だけで限界を露呈し、これほど、自分のフットボールを確立できない代表監督も珍しかった。来年の北京では選手のポテンシャルに期待したいところ。


H氏
早野 宏史の略。
横浜FMサポの間では「早野」とは呼ばす、H氏で通ってしまっている。H氏はフロントの鶴の一声で横浜FM監督就任が決まり、マリサポからは直に名前を呼びたくないほど、毛嫌いされ、H氏本人もそれに火を注ぐがごとく駄洒落を炸裂し、迷采配でチームを無法地帯へと追い込んだ。


ニンニク注射
那覇がニンニク注射を打ったことで、ドーピング事件へと発展。日本のサッカーにおけるドーピング環境の甘さが浮き彫りになった。最後は茶番じみた様相に。そういえば、当ブログでもこの件を記事にしたが、それに対して喧嘩を売ってきておいて、敗走してしまった痛い輩もいた。


「試合は?」
昏睡治療から意識回復したオシムの第一声。オシムのサッカー狂は只者ではないという一幕一言。かって、イラク捕虜の英国兵士が捕虜解放後、何よりも先にプレミアリーグの試合結果をまっさきに聞いたのと同じレベル。まさに命より大事なフットボール


マレモト
森本のセリエA初ゴールにおいて、津波を意味するマレモトと森本をもじって、対戦相手の監督が森本をこう評した。


セパハン
今年だけで日本国内で4試合もしたイランのクラブ。来日も実に3回に及び、地上波の生中継は3回と、国内のJクラブより露出していた。国内では等々力、埼玉スタ、国立競技場、豊田スタと、4つのスタジアムで試合をこなし、十分に名前を売った。


安田理大語録
比較的、コメントの取れた選手の一人。
「授かっちゃいました~」←妊娠発覚のダルビッシュをパクる度胸。
「普通っス」←J初ゴールがナビ杯決勝弾だから普通じゃないでしょ。
ツッコミまで可能なマルチなコメントで盛り上げてくれた。


CWC
クラブワールドカップの略。
今年で三回目となったが、人気クラブであるミランの来日とアジアチャンピオン浦和の参戦で、前二回より盛り上がりを見せた。同時に日本テレビ実況の不評もうなぎ上り。


「相馬!ワシントン!この2人は元東京ヴエルディの選手」
クラブワールドカップセパハン対浦和戦での実況中にアナウンサーが発した言葉。
日本テレビが東京ヴエルディのお膝元のキー局とはいえ、これに違和感を覚えた人は多いはず。
「だからどうした?」と逆にツッコミたくなる。
テレビ朝日の退場系ライバルになりつつある日本テレビキリンチャレンジカップもここがメインキー局である。