琉球FC総監督 トルシエ氏の真の狙いとは…
まさか、トルシエより通訳だったフローラン・ダバディの方が(タレント、露出度の)賞味期限が長かったとは思いもよらなかったが、賞味改ざんをしていたわけではない。外国人タレントはたくさんいるが、サッカーにおいても、モネールやセルジオ越後氏の日本語も聞いてると、聞きづらかったり、「て・に・を・は」の使い方がおかしい部分はある。それでも、彼らはテレビ番組では使われる。とにかく、マスメディア・レベルで日本語を流暢にしゃべれる外国人は重用される。たとえ○○でもだ。
その中でも、フローラン・ダバディは、中途半端なハーフでもなく、外国人タレントの中ではかなり優秀な部類に入る。母国で、きちんとした教育を受け、日本語を含め、数ヶ国語を操れる上、金持ちのお坊ちゃんだけに育ちが良い。経済事情の悪いラテン諸国などでは、英語が話せる話せないは、育ちの良さのひとつとして指標とされるが、だいたいの庶民はまともな教育を受けていないから、英語など話せないばかりか、母国語でさえ、かなり乱れている。知能では掛け算すら怪しい。田舎へ行けば行くほどその出来の悪さの確率は上がる。
フローラン・ダバディは日本語で漢字を使ってあれだけのブログ記事を書いているが、(内容はともかく)相当なものである。(フジテレビでたまにスポットでする)サッカー解説でも、素人ながらも、(良いか悪いかはおいておいて)きちんと自分の意見を言っている。六本木にあるテレビ局の某アナウンサー、某解説者にくらべたら、ぜんぜんマトモである。普段は、あまり気づきにくいが、フローラン・ダバディが普通の外国人の中では、相当、別格であるといっていい。ただ、基本的に、わたしはああいったフローラン・ダバディのような出来のいい外国人はあまり好きではない。ちょっと○○なぐらいが親しみやすい。
前置きが長くなった。そんなことはさておき、このほど、フローラン・ダバディが通訳していたトルシエ氏が琉球FCの総監督に就任した。以前は神戸で監督就任がほぼ決まりかけていた中、突然、名門マルセイユの監督オファーに飛びついてしまった経緯もあり、2002年に日本代表監督退任後、日本での実際の指揮活動は、今回が初めてとなる。たんなる客寄せパンダになる可能性もあるが、実際はトルシエ氏自身の手腕というよりも、全国から注目されるプレッシャーの方が効果があるのではないだろうか。マイナースポーツがマスメディアに目を向けられると、すこしでも活気が増すように、トルシエ効果で、沖縄のフットボールが盛んになるのは悪くは無い。これに波及してフローラン・ダバディの仕事も増えるのだろうか。