J・LEAGUE★33節 <本当にスリリングな展開に>

先週、浦和が敗れれば・・・スリリングな展開に、と書いたが、鹿島が勝って、本当にその展開になった。リーグ終盤を盛り上げるために浦和が空気を読んだわけではないが、8連勝の鹿島は尊敬に値する。しっかりとした準備をしてきたことが、戦い方から伝わってきた。だから、10人、9人になっても慌てなかった。優勝すれば、一時15位からの優勝で、長島級のメイクミラクルだ。

そもそも前々から当ブログでも、優勝争いは最終節までもつれると書いてきたが、唯一、大阪の脱落は予想外だった。前節、今節に勝っていたら、今頃、浦和を抜いて大阪は首位だったはず。ここにきての身内の造反はタイミングが悪すぎた。

ともあれ、浦和有利に変わりは無い。自力優勝を残している上に、最終節の相手は降格の決まった横浜FC。リーグ優勝は自力次第だが、先を睨むと、浦和のCWCが苦しくなったのは確かである。最終節まで真剣勝負を強いられた上、リーグ終了からCWC緒戦まで時間があまりにも無く、疲労もちょうどピークに来るころである。また、優勝しても弛緩、優勝逃しても落胆。どちらにしても切り替える時間が無いのである。当然、復調する時間などない。昨日、優勝を決められなかったことで、おそらく、(遠路はるばるやってくる他国クラブより)CWCは最悪の状態で迎え、ベストな浦和はまったく期待できない。マスメディアはじめ周囲はそんな背景など知る余地も無く、浦和、浦和と煽り、今より誤解する人は増殖しそうだ。

残留争いも、甲府が降格決定した。
大宮が勝ったため、広島との得失点差を考えると、広島のプレーオフは濃厚かもしれない。最終的に大宮は落ちてくるナイフに救われる形となった。

さて、あと2回となった短評を。

1  浦和  疲れがピークに。メンバー固定の漬けか。まだ、3敗目だがハナ差。
2  鹿島  8連勝。ソガハタが良かった。来週は浦和の自滅待ち。
3  大阪  悪夢のロスタイム。今シーズン、勝てる試合を引き分けにされるのが課題か。
4  清水  来年、ここから突き抜けるかはフロントの意思と資金。
5  川崎  上位がために。締めを連勝するのは強豪クラブの条件。
6  新潟  ここにいるのに、いまだ残留争いの性分が抜けきらないのか。
7  柏    今度は突き落とす立場に。2年前の恨みを晴らした?
8  横浜FM 連勝。来年に向け、一桁順位は必須。
9  神戸   大阪に引導を渡すも、この位置は良い意味で想定外?
10 磐田  引き分けが少なすぎるのはらしくない。
11 千葉   70m大ループで引き分けるも、内容は?
12 名古屋 やはり、終盤に連勝できるチームにならねば。
13 東京  今年はもう忘れよう。戦う骨子を再構築へ。
14 大分  終盤に調子を上げる。天皇杯で大阪撃破へ?
15 大宮  レアンドロ、サマサマか。次、大敗しなければ残留確定。
16 広島  もう、監督はプレーオフにターゲット。もし、大阪に勝てば、大きな弾みに。
17 甲府   残念。勝っていたら、まだ望みはあったはず。
18 横浜FC  今日まで勝たなかったのは、次、浦和から金星を取るための布石?観客動員記録樹立確実。