<展望> U-22シリア代表 対 U-22日本代表

シリアが日本戦をどう捉えているかにもよるが、3-0は無い。(0-3はわからないが)
おそらく先制されて、日本が追いかけるような展開になるであろう。
(もし、そうならないとしたら、それはシリアがまじめにやってこない場合のみ。その場合は日本が快勝するか、もしくは、後半、日本の足が止まるか)
基本的には難しい試合になる。すでに3連勝している日本の最終予選進出は99%決まっているため、選手たちに緊張感は生まれず、さほどモチベーションは上がらない。それでいて、監督の反町がまるで進退をかけているようなぴりぴりした緊張感をみなぎらせている。性急に菅沼を呼ぶあたりは、つまみ食い感覚というより、余裕が無いのであろう。その選手と監督との危機感の乖離が、試合を左右するファクターになるかもしれない。

それに加え、絶対に勝たなければならない試合ではないため、ベストの布陣を組む意味はあまりない一方で、このシリアでアウェイ経験を積むことには少なからず意味があり、一週間ほど滞在することで中東の環境に馴染んでおくのは最終予選を睨んだ上でも大事である。よって、どちらかにチームの意思統一がなされていないと、あまりよろしくないチーム状態になってしまう。

とにかく、選手と監督の気持ちの乖離が今回、試合の大きなキーになるであろう。
もちろん、日本はだらしない試合はしないが、簡単なミスは目立つのではないだろうか。やらされているようなサッカーに逆戻りして、おそらくは、前半に失点を許したりして、本格的にエンジンがかかるのは後半になってからになるであろう。

この際、白星はどちらでもいい。アウェイにもかかわらず、千葉、磐田、柏といったクラブから主力を抜き、Jリーグ6節をフイにした以上、最終予選を睨み、結果より形がすこしでも出るのかどうかがすべてである。反町のやりたいサッカーが見えれば、それで良いし、その辺を見極めてみたい。
残り試合の相手を考えると、これが形作りのラストチャンスなのかもしれない。そういう意味では大事な一戦だが、選手の気持ちがどこまで戻って来るかにかかっているといえよう。

■GK 
山本 海人  188cm 81kg 清水 
松井 謙弥  187cm 72kg 磐田 
西川 周作  183cm 79kg 大分 
■DF 
伊野波雅彦  179cm 72kg FC東京 
水本 裕貴  183cm 72kg 千葉 
細貝  萌  177cm 64kg 浦和 
青山 直晃  182cm 72kg 清水 
■MF 
本田 拓也  177cm 70kg 法政大 
菅沼  実  173cm 69kg 柏 
増田 誓志  179cm 75kg 鹿島 
水野 晃樹  173cm 62kg 千葉 
梶山 陽平  180cm 75kg FC東京 
青山 敏弘  172cm 70kg 広島 
上田 康太  172cm 65kg 磐田 
家長 昭博  173cm 70kg G大阪 
本田 圭佑  181cm 74kg 名古屋 
■FW 
平山 相太   191cm 87kg FC東京 
カレン・ロバート 180cm 72kg 磐田 
李  忠成    182cm 74kg 柏

DF、FWが少なく、MFがやたら多いのはオシムの猿真似なのか、トップダウンなのかわからないが、ボランチに絶対といえるチームの軸を据えてないため、また、柱の無い壁だけの家になりそうだが。


以下、各グループの状況。日本はかなり恵まれている。

■グループA  準死の組。3強で1強が消える。
クウェート  勝ち点7
バーレーン 勝ち点6
カタール   勝ち点4
パキスタン  勝ち点0

■グループB おそらく一番楽な組 ここで運を使ったか?
①日本     勝ち点9
②シリア    勝ち点6
③マレーシア 勝ち点3
④香港     勝ち点6


■グループC  3強状態に 
オマーン   勝ち点6
ベトナム   勝ち点6
レバノン   勝ち点6
インドネシア 勝ち点0

■グループD  最終予選以上の死の組 最後までわからない。
サウジアラビア 勝ち点6
②オーストラリア  勝ち点5
③ヨルダン     勝ち点2
④イラン       勝ち点2

■グループE  2強にタイがどこまで。この世代の北朝鮮は思い切りがよく、めっぽう強い。
北朝鮮 勝ち点7
イラク 勝ち点5
③タイ  勝ち点4
④インド 勝ち点0

■グループF 黄金世代の韓国が抜けて、あとはウズベキ、UAEか。
①韓国       勝ち点9
ウズベキスタン 勝ち点6
③UAE       勝ち点3
④イエメン      勝ち点0