JFAアカデミー福島の未来は・・・
開校当時はさておき、その後の経過がマスメディアの話題に上がらないが、先日、JFAアカデミー福島に2期生が入学した。「2期生」というと、どこか競馬学校かモーニング娘の仕組みを想起させるが、これはこれで悪くはないだろう。たとえ効果がなくても、こういったことをしている事実が、いつかは驚きを生む種になるかもしれない。
上記で謳っているように、JFAアカデミー福島は、試験から選抜した小学生を、中学から高校まで一貫して提携した学校へ通わせながら、JFAの専属コーチがJビレッジの施設で彼らを鍛え、育てる。ゆくゆくは日本代表に入るような人材が出てくれることを願っている。
ただし、ここのプログラムは本当に充実しているのであろうか。たしかに土のグラウンドでの練習はなく、専属コーチもつく。ただし、それだけで、はたして競馬学校のような本物の「プロ」が生まれるのだろか。武豊のような世界的な人材が生まれるのであろうか。
「6年の一貫指導、優秀な指導者、専用の寮・練習場、語学」・・・とまあ、言葉ではそれらしく並べているが、現状で外国人コーチはクロード・ヂュソーただ一人。現場レベルで国際経験の乏しい日本人指導者が彼らを指導したところで、余所のG大阪、広島、東京Vのようなクラブユース、国見や野洲のような高校とどう違うのだろうか。いまや高校サッカー部やJクラブユースも外国人コーチは招聘するし、芝環境に投資したり、交換留学もさせたりしている。
6年の一貫指導で、体育時間が増えるだけでは意味もなく、囲い込んだ独自育成をJFAがやったところで、高校サッカー全国大会常連校、Jクラブユースや流通経済大サッカー部のようなプロ並の環境を持つ所と、さして差がないのであれば、大きな池にコップ一杯の水を濯ぐようなものであろう。
もちろん、JFAの目指すところが国内レベルという低いハードルならば、それでもいいが、それでもJFAによるJFAにしか出来ない、JFAのコネをフルに活かしたものがなければ、既存レベルとの大きな差別化は難しい。たとえば一例だが、FIFA管轄の試合には優先して(試合や視察に)参加させたり、内々で欧州との交流(試合含む)を増やしたり、FIFAの技術コーチをどんどん招聘したり、JFAならではの余所では出来ない商品がないと、さして魅力はないだろう。JFAという名前だけでは本当に良い人材も集まらなくなる。
とにかく、今は試行錯誤の中で運営され、おそらく、芽が出てくるのは5、6期生あたりからになるであろうが、競馬学校のように、「7期生」「13期生」のようなワル、不良といわれる世代が出てくると、面白いかもしれない。