<展望> UEFAチャンピオンズリーグ 2nd

UEFAチャンピオンズリーグ 2ndが始まる。
キモの試合もいくつかあるが、またしびれる2日間になるであろう。個人的にはACLも注目。
前戦、マンチェスターユナイテッド以外、苦戦したのはすべてホームクラブだった。彼らがアウェイをどのように迎えるのか、各試合の展望と焦点をまとめてみた。


リバプール 対 バルセロナ(1st バルセロナ1-2 リバプール

1-2という結果はアウェイゴールに換算すれば事実上、1-4である。バルセロナは、90分で2-0もしくは3-2以上の勝利が条件となる。もし、リバプールが2点取ったらバルセロナは陥落する。バルセロナには条件は厳しい。当然、並のクラブならばほぼ絶望的な状況だが、バルサのワンマッチへの集中力と結束力次第ではわからない。2-1に持って行って延長&PK戦を予想するが、試合開始から、バルセロナは果敢に攻め込むであろう。出来るならば、前半20分以内に先制したい。

この試合の最大の焦点は、リバプールの戦い方にある。正直、もう攻めるしかない(わかり易い)バルセロナに比べ、リバプールは攻めも守りも両方、選択できる。攻めて1点取って早く楽になりたいか、もしくは守りに守って、たとえ0-1の敗戦でも2点やらなければPerfectionなのか。もし、この選択に迷いやブレがあると、そこから綻びが出るであろう。よって、一見、有利なはずのリバプールにとっても(試合の入り方も含め)難しい試合なのである。バルセロナは気分よく吹っ切れているか、プレッシャーに感じるかが焦点になる。

リヨン 対 ローマ(1st ローマ 0-0 リヨン)

ここはホーム得意のリヨンが普通に勝つであろう。予想にあたらない。リヨンが勝つなら、2-1か3-0。ローマが勝ち抜けるには、1-1での引き分けか、0-0のまましのいでのPK戦しかない。

チェルシー 対 ポルト(1st ポルト 1-1 チェルシー

チェルシーは1-0か0-0で計算しているはず。この段階でさほど無理はしたくないはずである。チェルシーが勝つより普通に引き分けると無難な予想をしておく。だが、運と展開次第では、0-1のチェルシー敗戦もある。下手に主審に噛み付かないことである。

バレンシア 対 インテルミラノ(1st インテルミラノ 2-2 バレンシア

注目のカード。アウェイゴール2点持つバレンシアが有利か。とはいえ、インテルもメスタージャで2点取れないわけではない。願わくは2-2で延長&PK戦になれば最高だが。
インテルは、ミラノダービー前に、ここでかなり消耗するかもしれない。(ひっひっひっ。)

ミラン 対 セルティック  (1st セルティック 0-0 ミラン

ここは、ほぼミラン有利。おそらく、ゲーム展開は60%以上、ミランがゲームを支配して、数多のシュートを浴びせるであろう。もし、ミランが決定力不足だと、セルティックにも勝機はある。そもそもセルティックサンシーロで1-0で勝つのは難しい。むしろ1-1以上の引き分け狙いしかない。とにかく勝敗より、点を取らなければ話にならない。(もし、1stを1-0で勝っていたら、中村俊輔の先発は無かったはず)この試合、カタパルト、飛び道具としての中村への期待は大きい。とにかく、セルティックはワンチャンスから1-1以上しかない。もし、セルティックが勝ったら、サプライズ!そうなると、ミランミラノダービーまでひきづることに。

マンチェスターユナイテッド 対 リール  (1st リール 0-1 マンチェスターユナイテッド

ここは1stレグでほぼ行方が決まった。予想するまでもない。マンチェスターユナイテッドは無理しない。おそらく、無難に引き分けで終わるであろう。もし、リールが抜けたら、サプライズ!

アーセナル 対 PSV(1st PSV 1-0 アーセナル

PSVは1stとは、まったく違う戦い方をしてくる。確実に守ってくる。PSVが勝ち抜けるには0-0しかない。ようするにどちらが先制点を取るかがセカンドレグの焦点になる。PSVが先制したら、(事実上、アーセナルアウェイゴール計算上3失点になるため)その時点で終焉となる。アーセナルからすれば、守らなければいけない&点を取らなければならない(恒例の)板ばさみの戦いになりそうだ。アーセナル先制してもPSVは攻めずに守り、ホームの立場を利用して、1-0から延長&PK戦もありえるであろう。

バイエルン・ミュンヘン 対 レアル・マドリード(1st レアル・マドリード 3-2 バイエルン・ミュンヘン

ドイツ勢最後の頼みであるバイエルンだが、おそらく1stのような殴り合いの展開になるか。はたまた、一転して0-0の展開から、1-0でどちらかが決める渋い展開か。アリアンツもこの日ばかりは赤く熱くなるであろう。