サッカー日本代表の各世代ともに忙しい2007

2007年は、節目になるサッカーイヤーである。

7月にフル代表でアジアカップU20でU2ワールドユース・カナダ大会(U20W杯)、8月にU17でU17ワールドユース・韓国大会(U17W杯)、8月以降にU22で北京五輪最終予選、と、世代別に大きな大会がある。

以下、各大会ごとの観測。

アジアカップ
アジアカップでの日本の組合せは他組と比べたら悪くはない。代表の人気が無いのが実力がないと見られがちだが、いまのところ、正直、不安である。代表の形、安定感はいまいち。しかし、大会に負けたところでコンフェデレーションズカップ南アフリカ大会の出場を逃すくらいしかマイナスがない。また、オシム体勢の評判が落ちるくらいか。ここでベスト4にもいけなければ、かなり危ういといえよう。

U2ワールドユース・カナダ大会(U20W杯)
最近では平山世代でさえ無勝でベスト16だった大会。決勝トーナメントを逃す敗退は阿部・山瀬の世代のみ。また、過去に小野世代で準優勝したこともあり、マスコミやサポーターの要求や希望はかなり高いが、ベスト16が現実的。開催国カナダと同組になるなどの組み合わせに恵まれて良くてベスト8か。結果はアルゼンチン、ブラジル、ナイジェリア、スペインなどと早期に当たらないことだ。

◆U17ワールドユース・韓国大会(U17W杯)
グループリーグ突破が目標。
この世代は、フィジカルで差が出てしまうため、日本はなかなか厳しい戦いになる。
とはいえ、組み合わせに恵まれれば、前回大会の中国や北朝鮮のようにベスト16、ベスト8も…。

U22で北京五輪最終予選
ここが一番重要であろう。マスコミではワールドカップが4.5枠で厳しいなんてありえない声も聞かれるが、こちらはたったの3枠しかない。最終予選は4カ国がそれぞれ3組に分かれ、各組1位のみが五輪大会出場。プレーオフは無い。たとえだが、日本、イラン、カタール北朝鮮なんて組になったら、正直、かなり危ない。一番、肝を冷やす。


どこかの世代で良い結果を期待したいが、重要度のプライオリティでいけば、U22で北京五輪最終予選が一番大事で、良い結果ならそれに越したことは無いレベルでいうと、他はさほど差が無いであろう。