村上春樹のノーベル文学賞受賞は・・・

海外で評価されていて、日本ではそれほどの評価ではないという人は意外と多いのかもしれない。FⅠの佐藤琢磨もUK圏では日本より有名だし正しい評価をもらっている。サッカーの平山や中田もアビリティだけは海外での評価のほうが高い。

まもなくノーベル文学賞の発表を控えるが、無印の村上春樹ノーベル文学賞を取っても不思議ではない。たとえ、今年、逃してもいずれ取るであろう。日本ではアンチがいるくらいの人気だが、絶大ではない。それでいて日本では作品(純文学)を出せば「売れる」のは彼ぐらいである。実際に彼の作品を一冊も読んでいないが、名前は知っているという人が大方なのではないだろうか。

日本では知名度だけで判断されがちだが、とにかく彼は日本人より外国人に評価されている。海外で百万部も売り切るのは日本の作家でも彼だけであるが、そんな数字上の評価以上に評価を受けている。もちろん海外での彼の講演会などはプレミアがつくほどの活況を呈す。

ちなみに彼は日本で芥川賞を受賞してない。メジャーな賞はデビュー作での群像新人賞くらいなのもので基本的に日本国内の賞レースとは無縁である。だが、国際的にはフランツ・カフカ賞フランク・オコナー国際短編小説賞を受賞。日本で02年に刊行された長編小説「海辺のカフカ」は、英紙フィナンシャル・タイムズの「2005年のベスト本」、米紙ニューヨーク・タイムズの「2005年のベストブック10冊」にも選ばれるなど海外での評価はきわめて高い。

もし、彼がノーベル文学賞を獲ったら、日本のマスコミは煽り報道をするかもしれない。昨今の出版不況を吹き飛ばすようなものを出版社も期待するだろう。そして、どうして村上春樹なんかが受賞するなんて・・・といった反発も出るであろう。それが日本の現実でもある。とにかく明るいニュースに飢えている。

しかし、彼が受賞しても、なにも不思議ではない。また、ノーベル賞がのどから手が出るほどほしい国は隣国の韓国だが、韓国の詩人、高銀氏が受賞すれば、国威発揚のようになるのではないか。