インド戦は苦戦か、楽勝か。その鍵は日本代表自身にある。

ガーナ戦と同じ面子だが、怪我の闘莉王は見送り。

▽GK 川口能活(磐田)山岸範宏(浦和)西川周作(大分)

▽DF 三都主アレサンドロ(浦和)山口智(G大阪)駒野友一(広島)水本裕貴(千葉)
青山直晃(清水)

▽MF 羽生直剛阿部勇樹佐藤勇人山岸智(以上千葉)遠藤保仁二川孝広(以上G大阪)
中村憲剛(川崎)鈴木啓太長谷部誠(以上浦和)田中隼磨(横浜)今野泰幸(FC東京)

▽FW 播戸竜二(G大阪)巻誠一郎(千葉)我那覇和樹(川崎)佐藤寿人(広島)

ガーナはインドではない。おそらくインド戦はガーナ戦以上に難しくなる。それはインドがガーナより強いからではなくあきらかな格下だからである。同格や格上相手には今のオシムの戦術でいいだろう。しかし、インドのように引いてくる格下相手では、あの戦術はあまり有効ではない。

オシムの戦術はあくまで日本人の特性を活かしたものであり、バルセロナのような相手を選ばないユーティリティ性はない。あくまで相手がスペースを活かしたボールポゼションしてくることが大前提にある。
よって、守備的に固めて来るインドに対し、オシムの戦術が暖簾に腕押しになる可能性は大きい。

正攻法であれば、格下相手ではおのずと闘い方が違ってくる。つまりはドリブラー、高さ、ポストのできるFWを含めた3トップ、1-6-3ほどの傘にかかるような攻撃的な布陣で望み、FKやハイボールなどで高さ勝負に持ち込み、早々に先制すれば、あとは相手のモチベーションが切れるのを待つだけだ。

しかし、ガーナ戦と同じ闘い方であれば、日本は流れの中から得点するより、おそらくはセットプレーからの得点になるであろう。もちろん、先制点の取れる時間帯にゲームの趨勢は左右されてくる。
先制点が早ければ、相手も出てきてそこそこ抜けられる。
先制点が遅ければ、相手は集中力が切れず、イエメン戦の再現になる。

2月に日本のホームで行われた日本代表のように6-0で勝つには、日本に実力があるかないかではなく、その闘い方にのみ理由があるといえよう。ジーコ監督のようなノーディフエンスであれば、インドをねじ伏せられるが・・・果たして。

たとえ、苦戦してもマスコミのように誤解したくないようにしたい。