ワールドカップ代替開催の可能性は・・・

南アフリカ開催において、その抱かえる問題は深刻である。
いまだに残る人種差別、世界最悪の治安、移動などのインフラ不足、ホテルの整備など、問題が多々有り、これには、世界中のマスコミがもっとクローズアップした方がいいだろう。

おそらく、なにも指摘がなければ、FIFAは観戦者の滞在環境などより、決定した事項やFIFAの面子を重んじてしまい、止めるに止められなくなり、そのまま開催に踏み切り、なにか問題が起きても、情報規制で世界に発信されないことになるのは想像に難くは無い。

ここにきてオーストラリアの代替開催が水面下で浮上してるようだが、できれば、代替して欲しい。
オーストラリアは2000年のシドニー五輪、2003年のラグビーワールドカップなどの大規模な大会経験がある。とはいえ、(スタジアムの改装や新設を含め)予選の始まる2008年までに時間があまりにもなさすぎる。


とにかく、代替開催となれば、過去に開催された経験があり、金のある先進国に限られてくる。
資金、スタジアムの数、交通インフラ、ホテルなどの条件を簡単にクリアできるのは、
世界でも日本、アメリカ、イングランド、ドイツくらいではないか。(次点で他にいくつかあるが)

また、2014年の南米開催にコロンビアが立候補とあったが、これも無理な話であろう。
過去にコロンビアは開催地に選ばれたが、当時の24カ国の小規模大会から、いまや、さらなる巨大な大会に成長してしまい、もはや、コロンビア一国での開催は不可能であろう。サッカー大国のブラジルであろうとも、現代においてインフラ、資金面でどうかと思う。南米からアメリカへの代替開催になることも難しいことではない。

そもそも大陸の持ち回りというのもかなり無理なやり方であり、とにかく、開催国決定の段階で最新の厳しい基準を設けなければ、観戦しに行く者が泣きをみることになる。

現状、ワールドカップ代替開催の可能性はゼロではないが、このまま南アフリカ大会へと進むのがFIFAにとって都合がいいのは間違いない。