ジーコジャパンは代表というよりFC-JAPAN。

いよいよ日本代表がドイツへと旅立ったが、今回、本決まりの面子で国内親善試合がなかったのは残念でならない。日程上、しかたのなかったことかもしれないが、最後の最後まで選手選考の試験を見せられ、ドイツに滞在してる日本人、ドイツへ行く人しか,本決まりの面子を見られないのは少しいただけない気もする。おのずと、Jビレッジに人が集まって行ったというのもうなずける。

さて、日本もボンに到着するなり、すぐにレバークーゼンでドイツとの親善マッチがあるが、以前、日本はホームでドイツに3-0で完敗しているから、ぜひ、雪辱をして欲しい。しかし、ドイツも大会直前だけに絶対にホームで無様な内容や敗戦だけは許されないだろう。もちろん、ラーム、バラックなど本大会の面子が出てくるかとは思えるが、本当のところは、対戦相手が格下の日本だから怪我しない程度に調整するのが一番の目的かもしれない。

そもそもこのマッチ実現の経緯も、以前、ドイツによる契約不履行(日本はドイツとの親善試合を一方的にキャンセルされた経緯があり)の穴埋めから、そのつじつま合わせに決められた印象は拭えない。
そんな相手に、日本も無様な姿は見せられない。開催国であるドイツ国民のほとんどは日本など知らないから、結果いかんにかかわらず、日本をアピールする良い機会ではないか。それに、日本はそこそこ良い仕上がりを見せるのではないか。

それと、次のマルタ戦だが、これは親善試合ではない。意味合いは高校生との練習試合と同じだから、しっかり調整したい。とはいえ、チャレンジャーの立場にある日本には、そこそこの相手(未出場国ならばデンマーク、トルコ、ウルグアイ)とやって調整してほしいものである。
出場国ならば、フランス、スイスがいたはずだ。両国も仮想韓国として日本とやりたかっただろう。日本サッカー協会にも正式オファーが来ていたはずだ。事実、フランス、スイスは中国と親善試合を組んだ。

正直、お世辞にも日本はマッチメイクが上手いとは言いがたい。02年はホーム開催にもかかわらず、(韓国と比べたら)その特権すら活かしきれていなかった。06年も流れとして同じ轍を踏んでいるようだが、無事、怪我なく行って欲しいものである。中田、中村がアウトしたら、目も当てられない。

それと、ジーコジャパンは最後まで日本代表ではなく、FC日本だった気がする。