平山と俊輔のホットラインは永遠の幻に・・・

まもなく2時間後に代表発表が迫っているが、
もし、ジーコが平山を23人枠に入れたら、わたしはジーコを大きく見直すだろう。

「まだ、(平山は)早すぎる」
「(平山)では使えない」
「まだ、無理だ」

そんな声も聞こえてきそうだが、平山単体として考えるのではなく、チームの歯車として考えればいい。日本代表には中村、小野、中田、小笠原、遠藤というようにすばらしいパッサーがいくらでもいる。

たとえば、中村とのコンビ。

俊輔と平山の関係は、きっと相思相愛になるであろう。
過去においても、俊輔とボナッツオーリ(レッジーナ)、俊輔とハートソン(セルティック)、
ともにこの二人の外国人FWはゴールを量産した。
普段、クラブでのコミュニケーションに苦労している平山に、言語の障害もなく、最高のパサーが相方になることで、お互いの長所が引き出せるのではないだろうか。


残念ながら、日本において平山の評価は過小評価に留まっているのが現状である。日本において、彼を評価するだけの土壌がないのかもしれないが、逆に海外(欧州)で彼の評価は悪くはない。特にアジア市場価値を含めた日本人プレーヤーとしてではなく、純粋にフットボール選手として認識・評価されていることがなによりも大きい。

イングランドは17歳でプレミア未出場のウォルコットを選んだ余裕がある。結果はどうあれ、ああいった遊びというか、余裕みたいなものが意外と不気味である。また、日本も過去において、岡田監督が高校卒業したばかりの小野を98フランスへ連れて行ったのと同様、使うか使わないか、使えるか使えないかは別にして、次世代への考慮は果たして欲しいものである。

とはいえ、平山は一度も代表に呼ばれていないのだから、選ばれることは100%ないだろう。しかし、次の2010年を彼に24歳で迎えさせるのはもったいないとしかいいようがない。そして、(平山を目の前で見てきた)豪監督のヒディングに塩を送るようなものなのかもしれない。

最後に相太のストロングポイントをあげておく。決して高さだけが彼の武器ではない。
・フィジカルが強い。とくに下半身。そして、簡単に倒れない。空中戦でも簡単に負けない。
・(普通のサッカー選手に比べて)頭が良い。
・速いボールへのボールタッチがやわらかい。
・ダイレクトプレーが出来る。思ったより意外と足元は器用。
・ピッチに立っていると雰囲気がある。(←FWの才能・条件)


高橋尚子落選の女子マラソン以来、ひさびさに日本の代表発表で注目を集めるが、現実的にサプライズはない。あるとしたら稲本、松井、玉田あたりがドラマの主役になりそうな展開が予想される。村井アウトで駒野&中田コは当確か。